Q 1.塗料のグレードってどんな基準で判断すれば良いのですか?
簡単に説明すると、塗料は、樹脂・顔料(色付けをするもの)・添加剤(合わせるもの)から出来ています。
塗料自体の耐久性はこの『樹脂』の違いで大きく分かれます。 すなわち、何の樹脂が使われているのかが大きなポイントになります。 そこで大きく大別すると、
  • 1・フッ素樹脂(15年~20年程度)
  • 2・シリコン樹脂(12年~14年程度)
  • 3・ウレタン樹脂(7年~8年程度)
  • 4・アクリル樹脂(3年~6年程度)
となります。まずは、この樹脂の違いから判断することが分かりやすいと思います。 また、耐候形といって、キセノンライト(強い光)を2500時間以上あて続けても光沢が80%以上残るものを耐候形1種といい、 1500時間以上は耐候形2種、600時間以上を耐候形3種と分かれます。
一般的にフッ素樹脂やシリコン樹脂は耐候形1種に該当する事が多く、ウレタン樹脂などは2種に相当する事が多いです。
(もちろん全ての商品に当てはまる訳ではありませんが)また、その中でも、水性・溶剤(1液形・2液形)・単層弾性など様々な分類ができ、 セラミックが変性されて混入しているとか、その他にも無機塗料、あるいは光触媒、遮熱塗料など様々あるのも実情です。
気をつけて欲しいことは、色々難しい言葉を使って、特殊・特別のようなイメージをつけて販売する業者さんも少なくありません。
(例えば、日本最大手の日本ペイントや関西ペイントさんの無機塗料はものすごく高額ですし、遮熱塗料がものすごく高格な塗料かと言うと 、 一概にそうとも言えません)また、塗料によっては同じシリコン樹脂にセラミックが変性されて入っていたとしても、 シリコン樹脂の配合の高さやセラミックの配合などが変わることも事実です。

正直な私共の見解としては、特殊・特別でなくてもいいから、日本を代表するような塗料メーカーの塗料で、 お客様のお住まいの劣化状況に合わせ抜群の実績及び、大手塗料メーカーとして数勝している塗料を使用するのが、 一番妥当かつ安心のような気がします。
その中で、より高品質なものを使用したければ、最高級グレードの塗料を選ぶ事が良いと思いますし、 10年以上もてば良いのならば、そのグレードの商品を選ぶことが好ましいように思います。
すなわち、元々、バリエーションの多い(品揃えの多い)塗料メーカーから、 お客様のご希望、お住まいの状態から判断することが良いと思います。
Q 2.見積もりを比較するときにどうやって判断すればいいの?
数社見積もりを取ると、価格に開きが少なからず出ることは当然です。見積もりを比較する時は、
  • ①まず、総計(合計金額)を比較する
  • ②何の塗料で出ているか比較する
  • ③工事範囲を比較する
  • ④それぞれの項目の単価の比較をする
多分、お客様は上記の要素から高い・安いということを比べているのが当たり前だと思います。
しかし、塗料や工事範囲を比較することは当然としても、『それぞれの項目の単価』を比較することは重要ではないように感じます。
なぜなら、『そもそも見積もりを作成する業者さんの見積もりの構成に対する考え方が違う』からです。
(全国共通の見積もりフォーマットはありませんから…)
Q 3.保障年数の違いはどうして?
お客様は保証年数の長さが一つの安心感の材料になることと思います。
しかし、私共から見ると、保証年数の長さほど当てにならないものはないと思うことも事実です。
要するに、『言葉では・紙面上では何とでも言える』というのが本音です。
よくこんな事をお客様からお聞きします。

「建てた時に10年保証ってことだったのに、数年後に倒産したわ…」
「前に塗装した業者が20年持つって言ったのに…」
「年2回の定期点検なんかないよ…。来てもこれが駄目だ、あそこを変えようとか売り込まれるから困っちゃうよ…」

こんな言葉は本当によく耳にします。
塗装業界では、大手塗料メーカーとしての保証はほとんど出ません。 例えば、大型マンションや施設などでも、メーカー保証1年、施工した業者がその後2年の合計3年保証などが一般的です。
そう考えると、保証って一体どういう事なのなのでしょうか?そもそも、実質的に何を保証するのか?を明確にしているかどうか、 逆にどういうことは保証の対象とならないのか?を明確にしているかどうかは大切なことと思います。 私共は、手作業で行う工事に対して、工事保証として、何を保証し、何は保証できないのかをもっと明確にしなければならないと思います。
ただ、それ以前に、お客様が困った時に、不都合を感じた時に、真摯に誠実に迅速に対応する考え方があるかどうかの方が、 紙面上に表記する保証というあいまいなものよりかよっぽど大切なように感じます。当選、工事の瑕疵によるものならば、保証として誠意をもって対応することはもちろんです。
ただ、この業界では実質的にあって無いような保証年数の長さを売りにして 「お客様を確保する手段」として用いている業者が多いことも事実です。
保証という概念は、本来、商品の性能に基づき、適正に工事を行った場合、 その商品の性能がある一定のレベルを維持出来るという約束です。
大切なことは業者さんがどの状況までを保証の対象内と考えるかです。
現実は、お客様が考えている保証と売り手側が考える保証の中身が違っていたらお客様が保証は保証の対象とならないという事です。
重要なことは、何がどのような状況になった場合、保証されるのか、具体的な中身やその業者さんそのものの保証に対しての考え方を聞いてみることが必要だと私共は思います。
Q 4.直接施工(知り合い)・外注施工はどちらがいいの?
一概に直接施工と外注施工のどちらが良いかは言えません。
一見、直接施工と聞くと、安心・安いなどメリットがあるように思えます。
また、外注工事だと不安・高いというイメージがあることも確かです。
しかし、直接施工と言っている業者さんでも、町場の塗装屋さん以外はほぼ中身は外注工事になっていることも事実です。
(そういう部分で嘘をつく業者さんは安心や信頼以前の問題だと思いますが。)外注施工だと同じ工事内容なのに高くなるということはイメージであって、直接施工でも、外注施工よりも高くつくということはよくあることです。 それは外注工事が手を抜いているという事ではなく、単に直接施工業者さんだと、 工事件数自体が少ないがゆえに、一軒あたりから利幅を大きく取ることも珍しくありません。 直接施工の場合、その職人さんを信用するしかなくなり、いざ問題が発生した時に中々上手く対処が出来ない場合も見受けられます。

また、プロである職人さんに知識が乏しいお客様は的確に指示が出来ない、 信用するしかないという前提なので、実際は決め細かい工事をしたのかどうかは不透明のまま、工事が終わるという事も少なくないように思えます。外注工事の場合は、本来請けた業者さんと実際に工事を行う職人さんとの間で、意思疎通が出来ていない場合があり、工事に不備が出てしまうこともあり得ます。
また、材料や工事工法にある程度の取り決めがあったとしても、 それをきちんと元請けが管理しなければ、職人任せになり、結果きめ細かな工事にならないという事もあります。
そう考えると、直接施工・外注施工を問わず、どちらにもリスクはあるという事です。リスクを回避するためには、直接・外注施工を問わず、
  • ①作業日報(報告)をいかに分かりやすくお客様に伝えてくれる業者か。
  • ②工事記録、基本的な工事工程・使用材料・補修個所などの写真ををきめ細かく提出してくれるか。(お客様の手元に残る証拠を残す)
  • ③万一、不都合・問題が発生した時に、第三者の目として、管理・仲介してくれる人や体制が整っているか。
  • ④末長いお付き合いをする為に、問題が生じた場合の対処をきちんと保証できる人・業者か。(保証面の充実・保険など)
そして、何よりもお客様の立場に立って考える事が出来る人・業者かを見決めることが大切だと思います。
Q 5.水性と溶剤塗料ってどちらが良いのか?
昔は水性よりも溶剤(油性塗料)の方が長持ちするとは言われていましたが、 最近では水性塗料でも溶剤塗料と遜色ない耐久性があると言われています。
また、耐久性という面では水性、溶剤というよりもむしろ「樹脂」の違いにより耐久性が変わると言えるでしょう。 このことについては、各塗料メーカーでも同じ見解になります。
最近では環境配慮などの問題でメーカーサイドが水性塗料に力を入れているという事も言えるでしょうし、 溶剤の塗料にはどうしてもにおいがあり、近隣配慮などを考えると、水性塗料の方が無難かも知れません。 ただ、少なくても、鉄部などはエポキシ系の錆止めを入れたりする場合もあるので、家全体を水性塗料で塗装するという事はあまりないように思えます。
また、塗料のカタログなどを見ていても、特に屋根の塗料では水性よりも溶剤さらに硬化剤を入れた2液形溶剤の方が耐久性が高いと記載されているものもあるので、 溶剤塗料の方が長持ちするのではないか…とは思いますが。 ただ、間違いなく、昔に比べれば、水性塗料も溶剤塗料に比べて、耐久性は高くなったという事は言えるでしょう。
また、戸建住宅では溶剤と言っても、強いシンナー(強溶剤)ではなく、弱溶剤を入れることが普通なので、 そこまでにおいなどには敏感になることも無いように思えます。
Q 6.どこに頼んで良いか分からない‥
まず、その業者さんが専門性をもっているかどうかが重要だと思います。 建設・建築・リフォーム業には様々な工事業者があり、それぞれの強みが変わります。
例えば、タイルレンガ貼りや土間打ち左官、門扉やテラス、カーポートなどの外溝工事、電気工事、風呂やキッチンなどの設備工事、 木造作などの大工工事、内装仕上げ工事(壁紙等)、塗装工事など様々分かれているのが実情です。
また、新築とリフォーム、戸建と店舗、大型施設などでも業者さんが得意とする工事も分かれています。
もちろん工務店やメーカーさん、総合リフォーム会社さんはある程度どんな工事にも対応出来るとは思いますが、 お客様がやりたい工事に特化した専門性があるかないかは別の話だと思います。
なぜかと言うと、専門性がないと、結局は中間マージンをもらうだけで、実際に施工する業者さん任せになっていしまう可能性が高いからです。
まずは、お客様と直接交渉する業者さんが何に一番強みがあるのかを見極めることが大切です。
Q 7.工期はどれくらい?
一般的には30坪ぐらいのお住まいで屋根・外壁塗装を行った場合は、7〜10日間程度になると思います。 もちろん天候によって、若干の誤差は出ますが、2〜3人程度で工事を行った場合の目安として下さい。 また、屋根塗装のみの場合は足場・洗浄を入れて、3日程度になるのが通常だと思います。